2015年10月27日火曜日

パッチワークでできたサメサイト Haieのナカミの成り立ち

これは、どうでもいいHaieの話です。
でも私にとっては大切なことでもあります。お読みください。

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私がサメサイト「サメ ~Haieのナカミ~」を立ち上げたのは2004年11月のこと。

 実に11年間、ほったらかしの時間も含みますが、何とか息を細くとも生きながらえております。

 サイト立ち上げのきっかけは、 本家サイトでも取り上げておりますように東海大学海洋科学博物館主催の「海と魚の探究セミナー サメにアタック メガマウスザメを究めろ」と題された一般向けイベントへの参加でした。

 
東海大学海洋科学博物館に展示されている雌雄のメガマウスザメ剥製


 この直前に私がサイトを持たないサメ好きとしてネットサーフィンをしていた時代に、当時まだ誰も関心のなかった深海ザメに特化したサイト「鮫ザメと鳴く」を毎日のように見ておりました。
 管理者のたーみーさんという方が立ち上げたもので、メガマウスやミツクリザメ、ラブカなどの写真が豊富にあり、ご自分でそれらのサメを求めて各地を回るといったこともされていました。
 2004年、折しもメガマウスが静岡で見つかって、公開解剖がされ上述したイベントの運びとなったのです。

 私は、もしかしたらたーみーさんに会えるかもしれないと、期待を込めてこのイベントに参加したのです。でも実際にはご参加はされなかったのですが。

 これはサメについての講義と水族館での宿泊型体験セミナーで、大人の知的合宿でありました。そこでは長年の憧れであったサメ博士「田中彰教授」と直接お話しする機会に恵まれました。
 
 またセミナー中のイベントであった「ラブカの解剖」は、サイト立ち上げ時のメインコンテンツでもあり、今も多くの方がサイトに来てこれだけを見て帰って行かれます。(アクセス解析による)

 この素人解剖解説のコンテンツをご覧になればわかるのですが、私が解剖している様子が写真に収められています。

 つまり…これは私が撮ったものではありません。

 私はほとんど肝油まみれでラブカの写真を撮ることができませんでした。
  実はこのセミナーに参加されたある女性から、解剖を引き受けた御礼として(当時は参加者がメスを入れる仕様で、私が独壇場で執刀しました)ご自身が撮られた私とラブカのスナップをCD-ROMにして送っていただいたのです。

 当時お礼を添えてお手紙を書いたと記憶しておりますがほんのわずかなものでした。

 でも、この女性がいなければ、このサイトは生まれませんでしたし、私もサメ好きを続けることはできなかったでしょう。
 ちなみにその女性は、当時すでに社会人だった私を熱心な学生と勘違いしたことから供試の意味で写真をくださったのです。

 こんな小さな誤解ときっかけでこのサイトは生まれたのです。

 その後、深海ザメ師匠と私が勝手に呼んでいる先述の「たーみー」さん、との邂逅を改めて果たすべく、日本板鰓類研究会のシンポジウムを聞きに東京の中野へ赴きました(当時東京下町住い)。

 そこでまず懇親会に参加し、北海道大学のある女性研究者とお話ができ、私の関心が高いサメの種類についてのレクチャーをいただきました。
 その方とは、その後メールで文通し合い、二年ほどサメについての話題を楽しくやり取りしていました。シンポジウムでは、たーみーさんとも会うことができました。
 
 またシンポジウム後に、あるサメ研究者の方々とご一緒させていただく機会に恵まれ、そこでサメ研究の第一人者で(現在は退かれている)、サメの図鑑などの監修をされていたT先生とお話することができました。たしか小田急新宿のミュンヘンだったと思います。
 
  T先生は、含蓄あるサメへの思いを語られ私も傾聴して受け止めました。
 その後、T先生は一介のサメ好きである私へ、当時全種掲載を果たしていた「Sharks of the World」の種名一覧のコピーを送ってくださいました。(後に書籍も入手しました)

 サイト開始当初でたらめなサメリストでしたが、ここにきて一気に正確さを帯びた種名一覧へと変貌を遂げ、今も新種の追記などで更新しています。
 
 こうしたちいさなきっかけや些細なことから、このサイトは生まれ育っていったのです。

 その後、私がしたことは努力などと呼べるようなものではなく、常に私の興味に応えてくださったここには上がっていない方々の、多くの救いの手が、このサイトを形づくっていったのです。
 だから一見みすぼらしいパッチワークのようなサイトなのは、こうした理由によるものです。

 そもそも怠惰で向上心のないHaieが、自分一人でサメのコンテンツを上げられるわけはないのですから自明の理です。

 まぁだらだらとアカデミー賞受賞者のスピーチのようにお話してしまいました。
 もし私が私だけのためにサメ好きをやっていたのなら、今日までサメ好きではいられなかったでしょう。

 私は、こういった厚意を少なくとも無駄にしないためにサイトを作り続けて行ったのだと思っています。ここにご紹介できない多くの方、私をサメ好きでいさせてくれる方がいて、私はサメ好きなのです。

  私はどうもサメが好きらしい。
 私がサメ好きを大手を振って名乗れないのは、こうしたところに原因があるのでしょうか。

 もし観て下さる方がまだおられるなら、つづける価値はあるのだろう。
 まぁそんな消極的な動機付けではあります。
 杖をつき、入れ歯をフガフガ言わせ、しわくちゃの顔をさらに深く皺で刻みながらでも、サメ好きを気長にやっていくつもりです。(そこまで長生きできん気はしますけども)

 皆さんも、お付き合いください。

 Haie

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