2016年2月29日月曜日

関西サメ男の会(仮) 発足と交流ページの作成

昨日、予告通り海遊館でのサメイベントへ行ってまいりました。

定員いっぱいいっぱいでの参加者で非常に大盛況でした。
サメタッチプールエサやり見学、特別展「シャークワールド」の解説、そしてサメの解剖にマグネット作成のワークショップまで、内容盛りだくさんでした。

右上の青いものがマグネット
左は裏が海遊館のアカシュモクザメの画像のHaie謹製ネームカード



しかも当日は前日には不在だった館長さんも参戦し、現場のスタッフさんとともにサメへの情熱と生き物への愛を参加者の方へ語られました。

伝え方はたくさんあれど、伝えたい思いこそが大事なのだと、つくづく思いました。

近いうちに詳細なレポートを本家サイトに上げるつもりですのでご期待ください。



さて、かねてより関西圏でサメ好きのコミュニティの必要性を感じていましたが、連絡手段のためにFaceBook上に交流ページを開設しました。

 その名も

 「関西サメ男の会(仮)
 
 です。

イベントのたびにサメ仲間同士で私がふざけてそう呼んでいたものを採用したという安直なネーミングです。
関西在住でなくてもいい(関西出身、関西のサメ情報収集とかもね)、女性であっても大丈夫です。
サメを楽しみたい、ということが第一義です。

しかし、とうとうFaceBookにまで手を出してしまった。 どうぞお気軽にご参加ください。

2016年2月21日日曜日

京都でもサメが食える(市内周辺地域:洛外)

洛外というのは、京都市の中心部から外れた辺境の地区、つまり京都であって京都でない場所。

ある本を読んでから、住み処を「洛外」と称することにしました。
私はそんなところに住んでいます。

で、サメを食べるためにはこの辺ではその機会もなく、どこぞへ行ってシャークナゲットを食うのが関の山でした。

しかし、突然その日は訪れたのです。

京都でサメが売っている!(洛外)

家族からその言葉を聞いたときはにわかに信じられませんでしたが、いざ食卓に上ると待ち焦がれていたその身が皿に載っていたのです。

左はフライ、右は煮つけ(浅め)
今日の遅い晩餐がサメであるのは因果なものです。

実は今日、仕事の節目を迎え、部署を去るなかでとても多くの方によって自分がお仕事させていただいたのだと感じる機会がありました。

小さな手、大きな手それぞれたくさんの手が自分に力をもたらして、仕事をしていたのだと。
一人ではなにもできないからこそ、無能な自分が生きるのだなぁ、と。
本当にありがたい話です。

サメは一匹で雄々しく生きる生き物ではない、たくさんの命が受け継がれて初めて支え得る命であるのだと。そしてサメ自身は、それを知って生きているのではないかと。

味わいつつもそんな思いを抱きました。

近所のスーパーで売られていた「棒ざめ」。

東北宮城石巻港の水揚げの出自と、肉質から言ってほぼ間違いなく「アブラツノザメ」でしょう。

「煮つけ」でとの話でしたが、フライやフリッター、ソテーなんかもイケるとの情報も、昨日見かけて買うのを一旦躊躇した家族を通じて店員さんへ伝えました。
市場で買ったがいいは売るのに困っていた店員さんは大変喜んでいたそうです。

噂を聞きつけ、東北出身のお客さんが目の色を変えて買いに来たと売り場の方が話されていたそうです。

アブラツノザメはやはりおいしい。ほのかな白身の味わいは、煮つけもいいのですが、フライもかなりのもの。下味いらずで、サクッとふんわり。臭いだのなんだの言われますが、水揚げ後に下処理をきちんとできれば、他の白身魚に負けずとも劣らぬ上モノなのです。

遠い距離運ばれたこの命、私の口に届いたのは、本当にうれしい。
でも…東北で捕れた魚介の多くが東京を中心とする市場で消費されていたのに、わざわざこちらまできたのは、どういうことでしょうか。
少し気がかりです。

また新しい部署でもサメパワーで、何とか乗り切りたいですね。

でも棒ざめ一本はさすがに多いな(笑)

2016年2月17日水曜日

世界の現生サメ類とエイ類およびギンザメ類(総じて軟骨魚類)の注釈付きリスト

表題は、直訳に近い下手な私の訳です。
「Annotated checklist of the living sharks, batoids and chimaeras (Chondrichthyes) of the world」というのが原文です。

これはつまり今、世界で生きているサメ類(を含む軟骨魚類)の種類数を示したチェックリストをある科学雑誌上で公開したというものです。

元ネタはこちら

概要には、「2015年11月7日時点」で、軟骨魚類の全種は、以下のように分けられるとのこと。

軟骨魚類 総数     16目 61科 199属 1188種
板鰓類のうち、サメ類  9目 34科 105属 *509種
板鰓類のうち、エイ類  6目 24科 *88属 *630種
全頭類(ギンザメ類)   1目 *3科 **6属 **49種

サメは9目とありますが、恐らくツノザメ目のキクザメ科をキクザメ目とする扱いに乗っとっている分類のようです。(8つが長年の通説)

そしてサメは全部で「509種類」…若干少なくないでしょうかね。11月時点では、例のニンジャカラスザメ(Ninja lanternshark)は入っていないですね。

以上は、「Journal of Fish Biology」 に掲載の一部です。S. WEIGMANN博士(ドイツ人のサメ分類学者の方)によるもので、この方は2014年にも北大の研究者とともに「Apristurus breviventralis」という新種のヘラザメの仲間を登録されています。

ちなみに遡ること3年前の2013年発行の世界的サメ図鑑「Sharks of The World A Fully Illustrated Guide」では501種類が紹介されています。(新種で増えましたが、最近シノニム(違う名の同じ種)もでてましたので減ってもいます)
この図鑑、全種掲載・・・と言いたいところですが、発行時でもすべてはカバーされてはいないようです。
私もFish Baseという学名検索サイトで調べていくうちにわかったことなのですが…。

2013年当時、スマスイでサメの講義をされた田中彰先生の口からは、「541種類」との言及がありました。

そして随時更新が売りのへぼHaieの全種サメリストは…こちら
作った本人が数えていないので何種かは不明です。(560~570とかぐらいじゃないですかね)

こんな専門分野のことを書いていますが、あたしゃ単なるエディターで研究者ではないのですよ。ハッハッハ

しかし509種類の内訳が見たいですなぁ。海外原著は手が伸ばせませんです。

2016年2月15日月曜日

コロザメの期間展示(アクアワールド大洗)

日本にはカスザメの仲間は2種類います。

いわゆるカスザメ(Squatina japonica)とコロザメ(Squatina nebulosa)です。

アクアワールド茨城県大洗水族館で、バレンタイン企画の一環でカスザメよりもレア度の高い「コロザメ」の展示が始まりました。

http://www.aquaworld-oarai.com/learning/aquaworld-friends/17248

なかなか飼育の難しいサメだそうで、その辺のこともあってか3/14までの「限定展示」とのこと。
で、なんでバレンタインの企画にコロザメが引っ張り出されたか。

このコロザメ、英名を「Clouded Angelshark」と言いまして、その「Angel」の部分に白羽の矢が立ったようです。
エンジェルを仲介役に見立て、キューピッドとみなす趣向ですね。

ちなみにキューピッドは、激しい恋の金の矢と恋を拒む鉛の矢をもつ気紛れな「天使」だそうです。

…「Clouded」はコロザメの雲模様を差しています。色的には…あっ!


ところでいわゆる「カスザメ」も、「Japanese Angelshark」というのですが…。「カス」というネーミングがよろしくないのでしょうか。
どうでもいい話ですが、このコロザメちゃんの生体を私はまだ見たことがございません。標本は沼津のある場所で見ました。

サメに詳しいある方は、カスザメよりも愛嬌のある顔をしていると批評されていました。フーン。
両者の違いは、体がやや赤みがかっていて、胸ビレの外辺の角度が鋭角なのがカスザメ、体にまだら模様があって灰色っぽく、胸ビレの角度が鈍角なのがコロザメだそうです。

台湾にも近縁種の「タイワンコロザメ(Squatina formosa)」がいます。ややこぶりでこの2種より歯の数が多いのが特徴のよう。

近年は新種が見つかり、世界で23種の仲間が知られています。

サメリスト(全種一覧 カスザメ)

大洗水族館では「ブサカワ」と評されています。カスザメ類は愛嬌があってええですなぁ。

2016年2月11日木曜日

鳥取県立博物館所蔵の銅剣にサメの線刻絵画




サメ好きというものは、何かにつけてサメの形を想像してしまうものであります。

具体的には、三角形を見るとサメの歯やヒレ、頭を思い出すなどといった具合です。
言ってしまえば、抽象的な三角形の組み合わせでサメを想像してしまうことだってあります。



鳥取県青谷町の青谷上寺地遺跡(あおやかみじちいせき) から出土した弥生時代の刀剣に、サメと思しき線刻が描かれていたそうです。

記事はこちら

このニュースを見た時は、きっと学芸員の方もそんな「病気」の方ではないかと思いましたが、実物は思ったよりもサメらしく、三角形の抽象画とは思えないほどサメを含意しています。

ではこれは何ザメか?

分かるわけないでしょう!

でもメジロ系のニュアンスがラスコーの洞窟壁画(オーロックス)のようなパトスから感じ取れなくもないです。(超テキトー)

こちらの出土品が出た場所は因幡の白ウサギ伝説でも知られる白兎(はくと)海岸とも指呼の距離です。
このことから因幡の白ウサギに登場する「ワニ」がサメであったという説に有力な証拠となりうるでしょうか。

古代海を渡って日本列島へ来た人々、海民とも称される私たちの祖先は、サメに対してほかならぬ敬意と畏怖を抱いていたことでしょう。
古代崇拝のアニミズムの象徴たるサメの姿は、今でもポリネシアの人々に受け継がれています。

現物は鳥取市内にある鳥取県立博物館で見られるようです。
青谷上寺地遺跡は、青谷町にあります。こちらにも弥生時代の発掘品が展示されています。

白兎海岸にも近い宝木地区の砂浜

 ちなみに、青谷の名産で「日置桜」という日本酒は、ここにある山根酒造場の逸品です。私は加えて、強力米で醸造された「強力(ごうりき)」もお勧めします。
本当に良いお酒です。美味い!

2016年2月9日火曜日

お詫びとお知らせ

ブログをご覧の皆様にお詫びとお知らせを申し上げます。

この度、Haieは自身のブログにおいて「海遊館サメの特別講座」の案内とともに応募の勧奨をいたしましたが、競争率×××倍ともいわれる中、なんとダメもとで応募した私が当選してしまいました! やったぜ



落選されたサメ好きの皆様へ、心よりお詫び申し上げます。「人に勧めておきながらお前が行くんかい!」との怨嗟の声が聞こえてきそうです。m(_ _)m
 
つきましてはこの貴重な枠をHaieがいただきました限りは詳細なレポートを報じるつもりでございますので何卒皆様のより一層のお引き立てをいただけますよう平にお願い申し上げます。


ブログをご覧の皆様で見事当選された方、おめでとうございます。
当方は、日曜日(2/28)の参加です。
ご一緒することになられた方は、ご愁傷様です。
 まるで奇妙な生き物でも見るかような目線は止めてください、お願いします、テンションの高いただのサメ好きです。私は「ギョギョ!」とか「すギョいですね」とは言いませんし、絵もヘタクソです。さらに魚全般に詳しくはないです。

↑普段の私はこんな感じのヒトです。(サメやん!)
やべぇ当たっちゃったよ。今年の運を使い果たしてしまった気分です。きっと親子連れとカップルの中でオッサン一人が浮くんだわ、アイタタタ。


2016年2月5日金曜日

サメ博士による図鑑(美しき捕食者 サメ図鑑)

サメ博士として有名な田中彰先生によるサメ図鑑が今月発売されます。

美しき捕食者 サメ図鑑」 実業之日本社

※ リンク先で中身を少し見られます。

「捕食者」の部分は、あえて「プレデター」と読みたいですな。毎年何かしらのサメ図鑑が出版されて、私の書棚もサメ図鑑ばかり増えてしまいますが、今回の図鑑は66種のサメについて田中先生による独自の解説が付記されているようです。表紙を見ると、既視感がありますね。この構図は大阪近辺で見たことあるような…偶然ですよ。


さて田中先生による全500種超のサメの中から選ばれた66種とは果たしてどんなサメたちでしょうか? とても楽しみですね。

田中先生の書籍は

 サメ大図鑑 こわい!強い! 海の王者のひみつがわかる PHP研究所 監修

 サメ図鑑 海の王者のひみつがわかる!  PHP研究所 ※上記廉価版

 深海ザメを追え 宝島社  2014/2 ※初の単著
 (Haieによる書籍のレビューもあります)

 などがあります。 他にも共著・寄稿などされておられます。

 生物の科学 遺伝 vol.62 no.3 軟骨魚類のふしぎ (サメの生殖に関する記述)
  
 海洋生物学入門 東海大学出版会 (海の猛者 サメ の章)
 
 
  近年のサメ図鑑の充実ぶりは目を見張るものがあります。ただ…サメの全種類を網羅する日本語の図鑑がやはり欲しいものです。
 マニア同士でもその話題になることも…。海外では「Sharks of The World」というほぼ全種の図鑑が英国より刊行されています。(下写真 右は旧版、左は新版)

 



  贅沢は言いません! せめて日本産の130種ほどの図鑑だけでもなんとかなりませんか?
 (それが贅沢というものだよ、キミ)

 ピコーン! ひらめいた。(カレイいない)

 デアゴ●ティーニ、「創刊! 週刊世界のサメ図鑑!」

 毎週サメの種類ごとのムックが届き、おまけには解説されたサメの歯が付属!
  全500巻(増巻予定) 一年50週として10年かかるぞオイ!
 創刊第一号は、アイザメ(五十音順)、1500円を980円で!
  全巻予約の特典は、ホホジロザメの顎(注:サメにやさしいレプリカ)

 また同時に「週刊ホホジロザメの顎」も刊行予定。毎週、歯のパーツが届き、顎の土台に差し込んでいくことで完成。(もう妄想がとまらないぜ! )
 
 ↑なんてことになったら…というサメ好きのありがちな妄想です。失礼しました。 

 また、田中先生は水族館などの講演でサメの魅力を語られることもあります。
 Haieの過去のコラムにもレポートとして取り上げたものがありますのでぜひどうぞ。
 田中先生は講演先で一言も「私の出した本を買ってください!」などとはおっしゃられませんので代わりに私が言います。

 皆さん、田中先生のサメ本を買ってください。お願いします。

 サメコラム アーカイブ

 (本家サイトの目次)

2016年2月1日月曜日

海遊館特別講座のお知らせ(シャークワールド徹底解剖!)

好評開催中の海遊館サメ展「シャークワールド」をもっと楽しむためのプログラムが開催されるそうです。

開催日:平成28年2月27日と28日(各日同内容)

シャークワールド徹底解剖! 参加要項

例によってサメの解剖もプログラムにあるそうで、公式には「メジロザメ科のサメ」とのこと。

近鉄電車で見られる中吊り広告(サメの眼がなんかヘン?)


サメ好きの皆様、ここはぜひ種類の特定も視野に入れてご参加ください。

またサメの歯封入のマグネット作成というユニークなワークショップもあるそうです。歯は、同館飼育中のツマグロとのこと。

各日20名で競争率が高そうですが、ふるってご応募ください。(応募締め切りは2月7日)

(※Haieは海遊館関係者ではございません)

メジロザメ科のサメ…なんだろう? メジロザメ属ならドタブカ、クロトガリザメ、クロヘリメジロ、ハナザメなども・・・。1mですと、なかなか特徴がつかみにくいかもしれませんね。

飼育員の方にも直接お話しできる機会ですので、飼育にまつわる面白い話が聞けるかもしれませんよ!

 
 もう行かれた方、館内ポスターにちょっとした小ネタがあるのをご存知ですか?

 

  

 「ホホジロザメの生体の展示はしておりません」